飲食店の上の住まいとは

さまざまな場所に住居は作られます。狭い日本の国土では、重層階の物件は当たり前なのです。狭い土地を有効活用するためには、立体的に「上」に住居を拡大するしかなかったのです。

世の中にはそのような物件がほとんどですから、上の階、下の階という概念はついてまわるでしょう。高層アパートのような物件ではなくても、さまざまなテナントが入居している物件はあるものです。一階がスーパーであったり、何かの店舗であったりする場合は多々見られるでしょう。そのような物件で特に注意したいのは、「隣接する階が飲食店」である物件です。

自分が検討している物件の下の階、あるいは上の階、もしくは同じ階の隣が飲食店である場合、その物件は要注意です。何に注意すればいいのかというと、それは「例の害虫」に対しての注意です。飲食店では、いくら清潔にしてもいくら水回りに注意したとしても、必ずといっていいほど「例の害虫」が存在していると思った方がいいでしょう。それらは私たちが普段目にしない建物の隙間から、その物件全体を汚染していると考えてもいいでしょう。

ですから、自分が検討している物件がいくら清潔に見えたところで、「それ」は必ず「そこ」にいると考えるべきなのです。世の中にはさまざまな価値観がありますから、「それでも良い、見えなければ良い」という人もいるかもしれません。逆にそのような条件であるため、安く提供されているケースもあるかもしれません。そのような状況を逆手にとることで、広くて条件の良い物件を安く借り受けることができるかもしれません。ただ、害虫が多いというだけです。

ですが、私たちのほとんどがあの害虫に対して嫌悪感を持っているはずです。どうしても我慢ならないという人も多いのではないでしょうか。そのような人は、そのような物件ではまず暮らせないでしょう。内見した際に目にしないのは、ある意味当たり前かもしれません。人の気配を感じると、逃げるのです。

飲食店の近く、もしくは隣接している場合にはこれは宿命ともいえることかもしれません。住居側にはいなかったとしても、飲食店側で大量発生した場合、影響は確実にあります。さらに、飲食店が「消毒」を実施した際、もっと悲惨なことになるのは間違いありません。死骸が散乱する、もしくは弱った個体が住居側に逃げてくるなどの自体が想定されます。そのようなことから飲食店側と住居側でトラブルになることも多々あるほどです。ですから、検討している物件の中に飲食店があるような場合は要注意です。その点のぶっちゃけたハナシは、不動産仲介業者の担当営業も避けるかもしれません。そのようなことが起こるとわかっていれば、誰も契約してくれないからです。「良いこと」しか言わないのは営業の鉄則でもあります。

快適に暮らしたいのであれば、飲食店が近くにないかどうか、同じ建物内にないかどうかの確認は必要でしょう。もしある場合、暮らし始めてから度々その害虫に悩まされることになるかもしれません。それでも良いのであれば、問題はないのですが、よくよく注意したいところではあります。古いアパートなどで飲食点と隣接しているような場合は、ほぼ確定と考えていいでしょう。