「内見」でのポイント

物件を「内見」するというプロセスは、部屋探しの重要なファクターです。予算などの金額的な部分、駅から徒歩何分なのかという部分は、ある意味「数値化できる条件」です。内見ではその数値化できる部分以外を「見る」ということです。

「条件」というのはさまざまな角度があるものですが、その物件の一般的な要素は主に「数字」で計ることができるものです。家賃はいくらか、初期費用はいくらか、部屋は何部屋か、広さは何畳か、何階建ての物件の何階の部屋か、駅から徒歩何分なのか、などです。それらは物件探しの際にもっともわかりやすい「指標」になります。まずは「予算」の部分で、明らかに自分がそこで住めるのかどうかということがわかるはずです。自分の給与を超えた家賃はもちろん論外ですし、自分の給与の許容範囲内であっても、実際の生活費などをシミュレーションした時に「キツイ」ということであればやはり避けたいものです。実際出費となる「金額」がある程度わかるだけで、そこを借りてもいいのかどうかということはわかるのです。

それが「予算」です。その予算をクリアした物件を、選ぶということが部屋探しのスタートラインです。ですから、不動産仲介業者に足を運んで「部屋を探している」と伝えたとすると、まずは「ご予算はどれくらいですか」と聞かれることになるのです。ある意味、それが確定しなければ部屋探しがスタートできないのです。予算の範囲内の良い物件を探しはじめた場合、そこから先は「どのようにして希望に近づけるか」ということになります。駅から近いのが良いのか、それとも駅から遠くても閑静な場所がいいのか、ある程度広い部屋が良いのかなど、そこから先はさまざまな要素を希望者本人と担当営業が二人三脚で固めていくのです。

ただ、検討する際に「見なければ分からない」ということなのであれば、実際にその物件に赴くことが必要です。その物件に赴いて、実物を「見る」のです。図面や条件数値だけではわからないことが多すぎるのです。数値上の部屋の広さと、実際に見た際の部屋の広さは違ったりするものです。数値上では広いように思えても、なんだかごちゃごちゃしていてスッキリしないということもあるかもしれません。そのような場合は数値よりも狭く感じるかもしれません。対して数値上は少し狭いかな、と感じた部屋であっても、実際に見てみると開放感があり、広く見える場合もあるかもしれません。それはやはり「内見」してみないとわからないものなのです。

不動産仲介業者と巡る物件確認は、一日にそう何度も足を運べるわけではありません。移動するのは主に不動産仲介業者の「車」ということになるでしょう。転居を考えている地域にある不動産仲介業者に委託するのであれば、あまり移動に時間はかからないでしょうが、都心の業者で「都下」の物件を探すということであれば、内見するための移動時間は膨大になります。例えば地方から状況するので、物件を探しているということであれば、選択範囲は幅広いのです。とりあえず都心の業者にコンタクトを取ったとしても、実際の予算では都下しか無理であったということであれば、移動して見なければいけなくなるのです。ただ、内見しなければ物件を検討することはまずできないものです。